視覚障害を持つ福地理事からのプレゼンテーションは、学校で友達と遊ぶ時に
必要となる周囲のサポートと、本人による工夫の大切さを伝えるものとなりまし
た。周囲の友達からは手取り足取りダンスを教わったり、前から掛け声をかけて
もらうことで走ったりするとともに、苦手なボール遊びに切り替わる前に自分で
楽しい遊びを見つけ出して提案していた福地理事の幼少時代は、周囲の温かいサ
ポートと本人の創造力が「社会への参加」というプロセスにおいて非常に重要な
位置を占めていたと言えます。
一方で視力を失っていく幼少時代をスーダンで過ごしたアブディーン理事に
とっても、スポーツ、とりわけサッカーは子どもの小さな社会に参加する為のコ
ミュニケーションスキルを身に着ける大事なチャンスでした。障害者のための特
別なスポーツではなくサッカーをすることで、統合されたような安心感や共通の
話題を得ることが出来ることを考えれば、スーダンで絶大な人気を誇るサッカー
に参加出来ないということは単なる「サッカーが出来ない」ことに留まらない問
題です。CAPEDSのブラインドサッカー普及事業はこのような経験に端を発してい
ます。
発表の他にも、パラリンピック委員会委員長をはじめとした関係者との歓談、
障害者教育・サポートが進んでいるサウジアラビアの助成研究者との交流など、
今後のCAPEDSが必要とするノウハウ・ネットワークの形成に大きな意味を持つ経
験を積むことが出来ました。今後の活動戦略などに還元出来るよう報告書にまと
め、会員の皆様にお配りする会報や秋からの報告会にてお知らせしていきたいと
思います。

(UNESCOのJillさんと撮影)